【ウマ娘】サポカ性能考察

ウマ娘のサポカを評価する際に友情練習性能、出張性能、スキル性能がよく挙げられます。

友情練習性能については練習の数値を見ることが多いですが、出張性能に関しては「得意率が高いので出張性能が高い。」としか言及されないことが多いように感じました。

また、友情練習以外での○○ボーナスや初期○○アップ系もどの程度練習に影響しているかを数値で表すことはほとんどありません。

1回の練習の期待値を各パラメータごとに求めることでサポカの出張性能まで含めた総合力を可視化していきます。

さらに、どの距離・どの脚質のスキルを多く持っているかを可視化します。

この記事では以上の方法で、サポカ性能が一目でわかるようにすることを目的としています。

この記事の目的
  • 1回の練習での期待値を各パラメータごとに求めて、わかりやすく可視化・比較できるようにする
  • サポート効果は「友情ボーナス」、「得意率アップ」、「初期○○アップ」、「○○ボーナス」、「やる気効果アップ」、「トレーニング効果アップ」を考慮します
  • 距離・脚質別のスキルの割合を可視化する

1回の練習の期待値の求め方

練習は対象サポカが得意練習に来た場合は得意練習を、それ以外はランダムで踏むことを仮定します。

例えばスピードサポカの場合、スピードに来た場合は100%スピード練習をして、それ以外の場合はそれぞれの練習を20%ずつの確率で踏みます。

さらにトレーニングLv5、やる気は絶好調、練習基礎値(下の表)と1育成の練習回数(60回)はL’Arcシナリオを仮定します。

スピード練習スタミナ練習パワー練習根性練習賢さ練習
スピード14 (16.8)4 (4.8)4 (4.8)
スタミナ13 (15.6)7 (8.4)
パワー5 (6.0)15 (18.0)3 (3.6)
根性6 (7.2)14 (16.8)
賢さ13 (15.6)
スキルPt6 (7.2)6 (7.2)6 (7.2)6 (7.2)6 (7.2)
L’ArcシナリオのトレーニングLv5の練習基礎値。( )内は絶好調時の数値。

例としてサポカなしの時の期待値を計算します。

期待値は(上昇量)×(確率)の足し算で求めることができるので、スピードの期待値は、

\[
16.8 \times \frac{1}{5} + 0 \times \frac{1}{5} + 0 \times \frac{1}{5} + 4.8 \times \frac{1}{5} +4,8 \times \frac{1}{5} = 5.28
\]

となります。同様に他のパラメータも計算していくと期待値は次の表のようになります。

スピードスタミナパワー根性賢さスキルPt
5.284.85.524.83.127.2
サポカなしの場合の練習1回の期待値

サポカがある場合、1回の練習の上昇量は以下の式で計算します。最後の1.05は人数補正です。

(トレーニング基礎値 + ○○ボーナス)
× [1 + 0.2 × (1 + やる気効果アップ) ]
× (1+トレーニング効果アップ) × (1+友情ボーナス) × 1.05

スピードSSRの完凸「エルコンドルパサー」を例として見ていきましょう。

絆100以上のとき、スピードボーナス2、やる気効果アップ40%、トレーニング効果アップ10%、友情ボーナス20%なので、スピード練習によるスピードの上昇量は、

(14 + 2) × (1 + 0.2 × 1.4) × (1+0.1) × (1+0.2) × 1.05 = 28.4

となります。

全練習を同様に計算していくと、以下の表のようになります。( )内は絶好調時の基礎値から何%上昇したかを表しています。

スピード練習スタミナ練習パワー練習根性練習賢さ練習
スピード28.4 (69%)8.9 (85%)8.9 (85%)
スタミナ20.7 (33%)11.8 (40%)
パワー10.6 (77%)23.7 (32%)5.9 (64%)
根性10.3 (43%)22.2 (32%)
賢さ20.7 (33%)
スキルPt14.2 (97%)11.8 (64%)11.8 (64%)11.8 (64%)11.8 (64%)
スピードSSRの完凸「エルコンドルパサー」の練習上昇量 (絶好調、絆100、トレーニングLv5)

1回の練習による上昇量が分かったので、次に期待値を計算していきます。

期待値の計算には得意率を考慮した各練習への出現率が必要になります。

エルコンドルパサーは得意率65なので、スピード練習26.8%、それ以外の練習16.3%となります。

このとき1回の練習でのスピードの期待値は次の式のようになります。

28.4 × 0.268 + 16.8 × (1-0.268) × 0.2
+ 8.9 × 0.163 × 0.2 + 4.8 × (1-0.163-0.268) × 0.2
+ 8.9 × 0.163 × 0.2 + 4.8 × (1-0.163-0.268) × 0.2
= 11.74

長いですが1行ずつ見ていきましょう。

1行目はエルコンドルパサーがスピード練習にいるとき(26.8%)の期待値と、いないとき(73.2%)にランダムにスピード練習を踏むときの期待値です。

2行目はエルコンドルパサーが根性練習にいるとき(16.3%)にランダムに根性練習を踏むときの期待値と、根性・スピード練習にいないとき(56.9%)にランダムに根性練習を踏むときの期待値です。

3行目は賢さを踏むときの期待値になっています。

初期○○アップ系は全練習回数60回で割った数値を期待値に足し算します。

エルコンドルパサーの場合は初期パワー25なので、パワーの期待値に25/60~0.37を加算します。

同様に他のステータスの期待値を計算していくと、下の表のようになります。( )内はサポカなしと比べて何%増減したかを表しています。

スピードスタミナパワー根性賢さスキルPt
サポカなし5.284.85.524.83.127.2
エルコンドルパサー11.74
(+122%)
3.79
(-21%)
7.57
(+37%)
3.79
(-21%)
2.45
(-22%)
9.68
(+34%)
サポカなしとエルコンドルパサーありの場合の練習1回の期待値。( )内はサポカなしからの増減。

友情練習の時は100%スピード練習を踏むのでスピードとパワーが上昇し、スタミナ・根性・賢さが下がっています。

得意率によってスピード以外の練習にいる影響も加味されています。

サポカなしを100%としてエルコンドルパサーの練習性能をレーダーチャートに赤線で描くと次のようになります。

黒線がサポカなしの時の期待値、黒線を100%として50%刻みに目盛りをとっています。

スキル割合の可視化方法

スキルが有用かどうかはレース場や脚質の編成によるので判断が難しいところです。

また、順位条件も脚質の編成によって発動率が変わったりします。

ここでは順位条件スキル効果などは無視し、最低限の発動脚質と距離のスキル数分布のみをまとめます。

金スキルは特別に☆で印をつけます。また、ここではヒントで得られるスキルのみをカウントします。

下の図のように数字はスキル数、色はスキルの割合としてまとめます。

たとえばエルコンドルパサーの場合、ヒントで得られるスキル数は全部で8個、長距離先行のスキル数は6個なので割合は6/8=75%となります。

可視化結果

以上をまとめると次のような形になります。

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